食品容器の色で売り上げアップ!色彩の心理効果を活用する方法
色彩で、料理や商品をもっとおいしく魅力的に!
色彩は消費者の心理に大きな影響を及ぼし、食品容器の色一つで商品の魅力が大きく変わることがあります。この記事では、色彩の心理効果を活用して、商品の魅力を最大限に引き出す方法をご紹介します。
マークの色を変更するだけで、顧客の受ける印象が大きく変化します。
色の特性を理解し、それを活用して魅力的な商品を創造するための具体的な戦略を3つご紹介します。
色の特徴とイメージを上手く利用して、より魅力的な商品作りをしましょう!
- 元気
- 明るい
- ポジティブ
- クール
- 爽やか
- 男性的
- 高級
- 大人
- シック
色の持つイメージ
色は大きく、赤やオレンジなどの「暖色系」、青や水色の「寒色系」、緑や紫などの「中間色」、白、黒、グレーの「無彩色」に分かれます。
暖色系は温かみを、寒色系は冷涼感を与え、これらは消費者の感情に直接影響を与える色の特徴です。
色ごとの心理効果とイメージを詳しく解析し、最適な色選びの指針を提供します。
暖色系
赤を中心とした暖色系は、太陽のような明るく、気分が高揚するイメージ。
膨張・伸縮色で、前に出るような視覚効果があります。
特に食品業界では、赤色は食欲を刺激し、情熱的な印象を与えます。例えば、ファストフードチェーンやスナック食品では、赤色のパッケージが多く用いられています。
- 赤 ・・・・・・ 秋、エネルギー、興奮、元気、積極的
- オレンジ ・・・・・・ 秋、元気、温かさ、ポジティブ、社交的
- ピンク ・・・・・・ 春、女性らしさ、優しさ、かわいらしさ、甘さ、幸福感
- 黄色 ・・・・・・ 元気、ポジティブ、希望、若々しさ、酸っぱい
- 味のイメージ ・・・・・・ 甘い、香ばしい、こってり、あたたかい、旨味、酸味(黄色)
寒色系
水や海の冷たいイメージを持ち、リラックス効果があり、特に健康食品やフレッシュな海産物の包装に適しています。また、青色は創造性を促進し、新しいアイデアを探求する商品にも最適です。
冷静さを持つ事から、制服などにもよく使われ、夏用の冷たい食べ物に良く使用されます。
減退・収縮色で、実際よりも小さく見せたり、引き締める視覚効果があります。
- 青 ・・・・・・ 夏、冷静、クール、冷たい
- 水色 ・・・・・・ さわやか、冷たい
- 紺(濃青) ・・・・・・ 冷静、鎮静、厳格、落ち着いている、高級感
- 味のイメージ ・・・・・・ しょっぱい、さわやか、薄味、冷たい
中間色
暖色と寒色の中間で、温度をあまり感じさせない色です。
特殊な心理効果があり、刺激が少なく、癒しや神秘的なカラーとしてよく使われます。
- 緑 ・・・・・・ リラックス、精神安定、リフレッシュ、平和、中立、エコ
- 黄緑 ・・・・・・ 初夏、リフレッシュ、元気、新鮮
- 紫 ・・・・・・ 高貴、神秘的、独創性、芸術的、濃い紫は高級感
- 味のイメージ ・・・・・・ (緑)新鮮、野菜の苦み / (紫)濃い味、滋味、苦み
無彩色
明るさだけの要素を持つ色で、黒、白、グレーなど色味を持たないものです。
隣接する色を引き立てる効果があり、効果的に使う事で商品の魅力を引き出せる色でもあります。
高級感があるので、病院、レストラン、オフィスなど大人向けの施設や商品にも使用されます。
- 白 ・・・・・・ 清潔、純粋、シンプル、明るい、さわやか、淡白、上品
- 黒 ・・・・・・ 高級感、重厚感、シンプル、大人、独立、力強さ
- 灰色 ・・・・・・ 都会的、シンプル、センス、重厚感、曖昧
- 味のイメージ ・・・・・・ (白)上品、薄味、甘み / (黒)濃厚、旨味、苦み
色調だけでなく、色の淡さ、濃さ、組み合わせによってもイメージは変わってきます。
例えば、同じ赤でも、濃くて暗いワインレッドなら高級感を、明るい赤は元気さ、派手なイメージを演出できます。
活かしたい商品を、どのように見せたいか、どの色と組合わせれば商品が映えるのか試してみましょう!
容器の色で、味のイメージを演出する
色彩の効果を活用し、同じ内容の商品でも、容器の色で多様な味覚イメージを創出する方法を探求します。
下の写真はまったく同じ商品で、容器の色を変えただけです。伝わってくる味や、イメージが違いませんか?
色が語る味覚:見た目で感じる味の違い
赤 / 甘み、旨味
赤色は食欲を刺激し、消費者の購買意欲を高める効果があります。 旨味や、甘みが伝わり華やかな印象に。
青 / 塩味、さっぱり
青色は夏季に涼しさを演出し、季節感を強調するのに適しています。 さっぱりした塩味、海鮮、冷たい食べ物に。
金 / 旨味、高級感、プレミア感
寿司や肉など高級感を求めるものに。 黒や赤と組み合わせるとより華やかに。
黒 / 濃厚、高級感
食材の色が鮮やかに見え、引き立つ。 高級感を演出するのに最適。こだわり、濃い味の印象。
緑 / フレッシュ、さっぱり
ポテトサラダ等、フレッシュに見せたいものに最適。フルーツと相性がいい。
木目 / 高級感、旨味、ナチュラル
食材の色が鮮やかに見え、引き立つ。高級感を演出するのに最適。こだわり、濃い味の印象。
白 / シンプル、上品、清潔
素材そのものをシンプルに見せたい時に。色鮮やかなものや、あっさりした料理に。
クリア / 透明感、清涼感
素材の色を全面に出す。清涼感、新鮮さが出せるのでフルーツや野菜に最適。
色の組み合わせで伝えたいイメージを作る
黒と金で「高級感、旨味」を演出し、さらに赤色で「甘み、華やかさ」を加えたり、夏場なら、黒と金に青の入った柄の容器を使う事で「さっぱり感、涼しさ」を表現する事もできます。
食材や、季節によって色を変えると売り場に季節感、活気が出ます。
食品をより美味しく見せる
たとえば同じポテトサラダでも、容器を変える事によってずいぶんとイメージが変わります。下の写真のように、白い容器に入れたものと比べても伝わるイメージが全然違うのが分かると思います。
木目や赤系の容器で手づくりの暖かみを出したり、夏には青色の容器で清涼感を出したり、季節や料理に合った容器を使用して、より美味しそうな商品の演出をしましょう。
白色の容器
シンプルで、身近なイメージ。あっさり感、清潔感が出ます。
木目の容器
甘み、手づくりの暖かみが伝わります。白いものよりも高級感が出ます。
緑色の容器
下にレタスなど野菜をひいたようなフレッシュなイメージに。
黒色の容器
野菜の色の鮮やかさが際立ちます。高級感、都会的なイメージに。
色彩を活用した商品開発:魅力を引き立てる色の選択
日本料理は目で味わう料理とも言われ、料理の味ももちろん重要ですが、色彩は商品の魅力を高める重要な要素であり、効果的な利用が不可欠です。
スーパーでの野菜選びやレストランのメニュー選定において、見た目の鮮度やメニュー写真の魅力は消費者の選択に大きな影響を与えます。
そこには「色彩」のワザ使う事で、「より美味しそうに見せる工夫」がされています。料理やお皿、容器の色、質感に少し気を配るだけでより魅力的な商品づくりをする事が出来るのです。
このページでは色を使ったいろどりの基本と、色を絡めた容器のご提案をいたします。
「おいしそうに見える色」がある
「食欲増進色」と言われるのが、野菜や肉など私たちが普段食べている食品に近い「赤、オレンジ、黄色、茶、緑」などです。特に赤や黄色の暖色系は、食欲を増進されていると言われており、料理の中にこの色が入っていたり、テーブルクロスや皿を暖色系にするだけで食欲が増したりします。
逆に、青や紫などの寒色系は「食欲減退色」と言われています。
ご飯を着色料で青くしたり、部屋のインテリアをすべて青に統一して食欲を減らす、「青色ダイエット」なんてものまで存在します。
それだけ、食べ物と色彩は関わりがあるという事になりますね。
感じ方には、国民性の違いや、個人差がありアメリカなどでは、青色の食品も多いようです。
色の組み合わせでおいしそうに見せる
全身黒の洋服に、色鮮やかなスカーフを巻く。ピンクや赤の同系色でまとめる。オシャレにも色々なワザがあるように、食べ物にも美味しく見せるワザがあります。
お弁当などにも赤いプチトマトや緑のバランを入れる事で色鮮やかに見せたり、からあげやステーキに、「食欲増進色」であるレモンの黄色や、赤いパプリカなんかを添えるとより食欲が増す彩りに。
さらに緑のパセリを加えるともっと華やかになりますね。
反対色(補色)を使う
赤と緑、黄と紫、黒と白のように「補色」という反対関係の色同士を使うと両方の色が引き立ちます。
オレンジや茶系の煮物を、青や紺の柄が入った陶器に入れるのも、料理の色を引き立てます。
同系色で統一感を出す
茶色と黄色、赤色とピンク色のように、同じ系統の色を使うまとまった印象になります。
たとえばイクラやマグロの入ったちらし寿司を赤い漆の皿に盛ると、統一感が出てより華やかな印象になります。
例:揚げ物を竹籠に盛る。黄色の卵焼きを茶色の皿に盛る。
モノトーンや明るさを上手に使う
一般的に食器というと白や黒が定番。
どんな料理にも合い、料理の色を明るく見せてくれます。
明るい色の料理に黒を使ったり、色鮮やかなサラダを白いお皿で引き締めたりします。
黒や白の容器、お皿を使うと、素材を活かした「こだわり」が感じられます。
例:ホワイトシチューを黒い皿に盛る。トマトパスタを白い皿に盛る。
色のイメージで商品づくり
赤やピンクの容器で、「春爛漫弁当」
赤やピンクの暖色系容器を使用すると、春の華やかさと元気な雰囲気を演出できます。
春のお花見や、ハレの日にぴったりの豪華弁当に!
寒色系の容器で、「クールダウン弁当」
青や水色の容器に冷しゃぶサラダ、そうめん、うどんなどを入れて夏の涼しさを演出。
容器が寒色系なので、食材に緑や、赤系統のものを少し入れると彩りが出て食欲がわきます。
モノトーンの容器で、「こだわり弁当」
黒や白の容器を使用すると、「こだわり」感を演出できます。
様々な種類のカラフルなお惣菜を入れて前菜の盛り合わせにしたり、ガッツリ系のボリューミーな食材を入れて、「俺のこだわり弁当」など、こだわりの詰まった演出をしましょう!
色を効果的に使って、より魅力的な商品作りを目指しましょう!
このように色彩は、食品容器の選択において重要な役割を果たします。適切な色の選択で、商品の魅力を高め、顧客の関心を引き付けましょう。
PackDepotでは、色で容器を検索できる機能がございます。是非ご利用ください。